ニュートリノ産業革命 2020 9 26
書名 ニュートリノの本
著者 遠藤 友樹 関谷 洋之 電気書院
ニュートリノは、極めて微小な「素粒子」であり、
電荷を持っていません。
これが何を意味するのか。
地球には、宇宙からニュートリノが降り注いでいますが、
ほとんどすべてのニュートリノが地球を貫通してしまいます。
しかし、大量の純水には反応する場合があります。
それを発見するべく、科学者は日夜、努力しています。
さて、天文学者や天文ファンならば、よく知っている話を書きましょう。
星空で一番明るい星は、シリウスですが、
この恒星は、地球から非常に近いので、一番明るく輝いて見えます。
実は、シリウスは連星系です。
大きな「シリウスA」と白色矮星の「シリウスB」で構成されます。
「シリウスB」は、非常に小さいですが、膨大な質量を持っています。
万が一、「シリウスB」が「シリウスA」に「墜落」すると、
とてつもない「天文ショー」、いや違う。
とてつもなく膨大な量のニュートリノが地球に到達して、
地球の海が青白く発光するかもしれないと言われています。
もしかすると、人間の体内でも変化が起こるかもしれません。
ここまで書いても、多くの人は、
「そんなものを観測して、いったい何の役に立つのか」と思うでしょう。
実は、昔、人類が「電子」を発見した時も、
多くの人は、そういうことを言っていたのです。
現代人から見れば、「電子」は、社会にとって必要不可欠なものですが、
当時の人たちは、「電子」の有用性に気づかなかったのです。
21世紀は、恐ろしい世紀となるかもしれません。
たった一個の発明が、小国を大国にして、
超大国を小国にしてしまう可能性があるからです。
22世紀の人たちからみれば、
「21世紀とは、1000年の進化を100年で達成してしまった。
22世紀は、平たんになってしまい、つまらない。
タイムマシンで、激動の21世紀に行ってみたい」と思うでしょう。
それほど、21世紀は、貴重な世紀となるでしょう。
夢を追い続けませんか。
確かに、ニュートリノは、何の役にも立たずに終わってしまうかもしれません。
しかし、夢を見ない人には、夢は実現しないのです。
夢を追い続けてこそ、夢の技術は近づく。
ベータ変換 2017 11 5
2017年のノーベル物理学賞は、
「重力波」を世界で初めて観測することに、
大きな貢献をしたアメリカの研究者が選ばれました。
こうした研究成果に関連して、
私は、ふと思ったことがあります。
それが、「ベータ変換」です。
このような記事を読んでいて、重力波と関係ありませんが、
「弱い相互作用」、つまり「弱い力」によって、
「ベータ変換」が起こることについて、
いろいろなことを連想してしまったのです。
「弱い力」とは、明らかにネーミングが悪いですが、
物理学上の「四つの力」のことです。
「強い力」、「電磁力」、「弱い力」、「重力」。
「弱い相互作用」では、言葉が長いので、
「弱い力」と書きますが、
こうした「弱い力」によって、原子核は別の原子核に変化します。
ある原子核の中性子は、
「弱い力」によって陽子に変わり、
電子と反ニュートリノを放出する。
また、ある原子核の陽子は、
中性子に変わることによって、
陽電子とニュートリノを放出する。
このように原子核が変わることを
「ベータ変換」と言います。
「弱い力」による相互作用は、
あるものは数時間程度で、
あるものは数年もかかると言われています。
世間の注目が集まるのは、
「重力」と「電磁力」であり、
「弱い力」はマイナーでしょうが、
私は、「弱い力」に興味があります。
陽子も中性子も電荷があるかないかの違いだけで同じようなものです。
電子もニュートリノも電荷があるかないかの違いだけで同じようなものでしょう。
「弱い力」の作用によって、
陽子と中性子は相互に変換されますが、
同じように、電子もニュートリノも相互に変換されるということでしょうか。
そうなると、「弱い力」そのものの正体に迫ってみたいものです。